【要約】敗者のゲーム – チャールズ・エリス

株式投資

(この記事は、2021年6月20日に記載しました。)

敗者のゲーム – チャールズ・エリス

今回読んだ本は、グリニッジ・アソシエーツ設立者、全米公認証券アナリスト協会会長を務めた、チャールズ・エリスさんの「敗者のゲーム」です。

「敗者のゲーム」というタイトルからすると、一般投資家は株式投資では勝てないですよ!っという内容なのかなと思いきや、そういう意味ではありませんでした。

テニスに例えて説明をしていました。

プロテニスプレイヤー同士の試合の場合、お互いほとんどミスはしません。
いかに鋭いショットを打つのか、相手を欺くアクションができるかで勝負が決まります。

一方、素人の場合、だいたいが自分のケアレスミスで相手に得点が入ります。
従って、いかにミスを少なくショットを返せるかの方が大切なのです。

これが「敗者のゲーム」なのだということです。

では、株式投資ではどうかというと、いまの市場はプロの機関投資家(なんなら人工知能が取引してる)だらけなので、細かい技術を磨いたとしても到底勝てない

だったら、市場平均がとれる「インデックス(指数)」に投資すれば大きなミスもしないし、長期的な視点だったら絶対勝てるよね!っというのが本書の最重要ポイントです。

 

要点1 – 20年以上運用するならば株式投資だけで良い

アセットアロケーションをしないとダメというような情報を目にすることが多いですが、20年以上運用し続けることができるならば、株式投資だけで良いという点です。

私もコモディティ、債券の比率が3割程度を占めていますが、一度購入した株式は売却予定はないので、株式一本で良いのかなと改めて気づきを与えてもらいました。

もちろん、ボラティリティを抑えるためには、コモディティ、債券は株式と逆相関になる傾向なので必要な要素ではあります。

これは含み損の数字を見て、自分がどう感じるか、規律を守れるかにかかっているかと思います。

私はリーマンショック、コロナショックと2度の暴落を経験していて、暴落時の雰囲気は経験済みですし、そもそも購入した株は売却しないので、債券10%を目途に株式比率を高めていく予定です。

これは皆さんにおすすめできるものではないので、皆さんの投資方針次第だと思います。

 

要点2 – バーゲンセールで株式を購入しよう

これもグサッと来たのですが、

「洋服などはバーゲンセールを選択して購入するのに、株式相場が暴落したとき、株式を購入しないのはなぜか?」

この質問、皆さんは答えることができますか?

今回のコロナショックで私は割安になっていた株式を購入することができました。

しかし、まだまだ購入できたと感じています。

落ちているナイフを掴まないと言われますが、上昇トレンドになるのを待っていたら、バーゲンセールはすでに終了しています。

どこが底値か見分けるのは至難の業ですが、過去と照らし合わせて割安だと判断ですば、それは自分にとって購入すべきタイミングだと思います。

本質的な価値を見極めて投資をすべしというのが王道ですが、これは自分自身で答えを見つけるしかないです。

投資経験を重ねて、失敗することで自分のリスク許容度もわかりますし、どのような投資先に投資すべきかが見えてくるはずです。

次のバーゲンセールに備えて、株式市場で特訓を続けましょう!

要点3 – 過去のデータは将来の手掛かりにはならない

過去のパフォーマンスデータを参考にして、将来のパフォーマンスを予測することが出来ないということが3つめのポイントです。

これはアクティブファンドの話で出てきた内容なのですが、ようはずっと市場平均を上回る成績を出すアクティブファンドなんてほとんどないので、インデックス投資をしましょうというのが結論です。

また、アクティブファンドは手数料が高いので、よほど高いパフォーマンスを出さないと市場平均には勝つことができません。

我々素人の投資家は、やはりインデックス投資で市場平均を取りに行く戦略が賢明だと思います。

まとめ

今回はチャールズ・エリスさんの「敗者のゲーム」について、要約を記載しました。

メインのポイントとしては、一般投資家はインデックス投資を20年以上やればプラスリターンなるということではないかと思います。

株式投資はリスクとリターンは表裏一体で、短期間で利益を出そうと思うと、集中投資をせざるを得ないのでリスクが高くなります。

当たれば大きいですが、外れれば市場から退場することになります。

地味でつまらないかもしれませんが、毎月一定額をインデックス投資で運用することで20年以上の長期で運用すれば、ミリオネアになることも不可能ではないかと思います。

”ローマは一日にしてならず”

コツコツ投資を継続していきましょう!

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