(この記事は、2021年7月20日に記載しました。)
今回は、ブルームバークのニュース記事「ETFへの流れ止まらず、資産運用会社が全面降伏-こぞって参入」について、考察していきたいと思います。
私なりの考え方ですので、皆さんもぜひご自身ではどう思うか、考えてみてください。
ETFへの資金流入が過去最多になる見込み
ブルームバーグの記事によると、2021年1月から7月のETFへの資金流入は、過去最高だった2020年を上回る可能性があるとのこと。
これまでに4885億ドル(約53兆7500億円)の資金が流れ込んでおり、過去最高であった2020年の4970億ドルに迫っているという。
下記のグラフを見てもわかるように、まだ半年しか経過していないにも関わらず、過去の資金流入よりも圧倒的に高い数字となっている。
市場は流動性が高く、手数料が安いETFにシフト
記事の中にアナリストのコメントあり、そこでは「フォーマットが変わった」と表現されていた。
パラダイムシフトが起きたともいえると思います。
今までは、市場平均に勝つためにアクティブファンドの投資信託に投資していた投資家たちが、市場平均を取りに行くインデックスファンドにシフトしたと言えるのではないでしょうか。
ここまで市場に資金が投下されるのであれば、個別にあれこれ選定して運用してもらうよりも、市場をまるっと購入できるものに投資して、平均的な利益を得られれば、それはそれで効率的だと気付いてしまったのでしょう。
下記のグラフを見ると、昨年投資信託から大きく資金流出していますが、2015年から投資信託は資金流出していることがわかります。
一方、ETFについては、2010年からずっとプラスで資金流入していることがわかります。
ただ理解しておくべきことは、ETFのインデックス投資はある程度資金が大きい人は複利の力で資産が増えますが、少ない人が一発逆転で資産を大きくすることは絶対できません。
あくまでも市場平均を取れる手法なので、毎月コツコツ積み立てて、長期間投資を継続する必要があります。
非常に地味な投資ですが、確実に資産は増やしたいという方への投資方法となります。
運用会社のトップ3はこの会社
ETFは手数料が安いことでも知られていますが、なぜ安くできるかというと資産規模が非常に大きいからです。
運用会社の中でも下記のグラフからもわかるように、ブラックロック、バンガード、ステートストリートの3社で75%のシェアを確保しています。
ETFを購入する際には、どの運用会社の銘柄か注目することになりますが、この3社であれば安心して購入することができると思います。
現在までのETFの資産流入ランキング
現在までのETF資産流入ランキングは下記の通りです。
1位は、VOOでS&P500の株価指数に連動するETFです。
米国株式市場の中でも時価総額が大きく、安定した業績をだしている企業に投資するETFで、ウォーレンバフェットも奥さんにこれだけ買っておけばOKといっているくらい有名なETFです。
2位は、VTIで全米全体の株式指数に連動するETFです。
米国全体にまるっと投資したい人にはこちらのETFがおすすめです。
3位も1位と同じくS&P500の株価指数に連動するETFですが、運用会社がブラックロックという違いなだけで中身は同じです。
4位は、全米債券市場にまるっと投資するETFです。
株式だけではボラティリティがどうしても高いので、資産全体の目減りをマイルドにしたい方におすすめのETFです。
どのETFも有名で、どれに投資しても大きな間違いはないと思います。
まとめ
今回は、ブルームバーグの記事でETFへの資産流入が止まらないという内容について、自分なりの解釈を記載してみました。
ETFは個別株式とは違って、株価指数に連動する形になるので大きく資産を築くことは難しい投資方法です。
しかし、確実かつ少しづつ資産を増やすことができるので、忙しいサラリーマンにはベストな長期投資方法だと言えます。
今後もETFへの資金流入が増えると思いますし、日本でも優良なETFが出てきてくれることを期待しています。
何を買ったらよいかわからないという方は、下記の本があるので参考にしてください。
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