(この記事は、2021年5月11日に記載しました。)
賃貸か持ち家か?
結論、我が家は持ち家です。
しかし、私は賃貸が良いと考えています。
矛盾するかと思いますが、我が家の場合、家庭の事情で持ち家を選択せざるを得ない状況だったため、持ち家となっています。
社会人になってから数年前まで、ずっと賃貸に住んできていて、不満はあまりありませんでした。
諸事情で仕方なくということで、ご容赦いただければと思います。
なぜ賃貸をおすすめするのか?
今後のライフスタイルが確定していないなかで、数千万円もの住宅ローンを30年以上組むことは、とてもリスクが高いと考えています。
不確実な未来ならば、賃貸で変化するライフスタイルに柔軟に対応した方が良いと思っています。
持ち家は資産になるからという方もいますが、本当にそうでしょうか?
購入時の資産価値と住宅ローンを払い終えた数十年先の価値が、同じまたはそれ以上になっているということは、誰にもわかりません。
将来の価値がどうなるのかわからない状況で、数千万円もの不動産投資を行うわけです。
購入するのが自宅だとしても、皆さんが行おうとしているのは不動産投資です。
一般的に30年以上もロックされてしまう資産に投資するのは、本当に妥当なのか。
他人の意見に流されず、冷静に自分で答えを出す必要があります。
特にマンションには注意が必要
人口減少に伴い、中期的にマンションは今後供給過多になる可能性がとても高いと思います。
さらに、高層マンションの場合、修繕したことがないため、現在積み立てている修繕費用で足りるのかということが誰も保証できない状況です。
数年居住したあとに売るということであれば、良い不動産投資になりえる可能性はあると思います。
しかし、住宅ローンを完済したあとで売れば儲かると考えていた場合、むしろ修繕積立費用が増えて想定よりもかなりマイナスになる可能性もあるので、とても注意が必要です。
マンションを購入されようとされる方は、上記のリスクを承知で購入すると良いかと思います。
賃貸よりも持ち家の方がお得なのか?
持ち家を購入する資金を運用すれば、賃貸の方が特になることがあります。
都心の不動産利回りは、平均5%程度です。
5000万円の区分マンションがあった場合、このマンションの家賃は不動産収益率5%と仮定すると、月額20.8万円(年間250万円)の家賃設定が最低ラインになります。
一方、5000万円を元本に過去平均年率7%のS&P500で資産運用した場合、年間350万円増えることになります。
つまり、運用益350万円から家賃250万円を引くと、賃貸の方が年100万円も得をする計算になります。
そして、この区分マンションを購入した場合、1年後も相場が動かず5000万円だとすると、賃貸の方に軍配があがるというわけです。
机上の空論だろという方もいるかもしれませんが、上記のようなロジックも成り立つということは理解しておくべきです。
まとめ
今回の記事では、賃貸が良いか、持ち家が良いかという内容について記載をしました。
私は賃貸派ですが、決して持ち家を購入してはいけないと思っていません。
将来の資産価値が想定できないならば、自由度が高い賃貸を選択した方が損失が少ないのではないかと考えています。
投資は儲けることよりも、負けないこと、つまり資産を減らさないことが重要です。
資産を減らさなければ、長く市場に留まることが出来るからです。
最後は皆さんの価値観で賃貸か持ち家か決めることになります。
面倒ですが、様々な角度から検討を行って、意思決定することをおすすめします。
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