不動産STO(セキュリティトークンオファリング)は買うべきなのか?

株式投資

(この記事は、2021年7月18日に記載しました。)

STO(セキュリティトークンオファリング)とは?

STOとは、セキュリティトークンオファリングの頭文字を取った3文字熟語です。

セキュリティトークンとは、ビットコインに代表される仮想通貨にも利用されているブロックチェーン(分散型台帳技術)技術やトークン(コイン)の仕組みを活用した、有価証券になります。

また、オファリングとは、調達を意味します。

簡単にまとめると、STO(セキュリティトークンオファリング)というのは、ブロックチェーン技術を用いてコインを発行して、それで資金調達しようぜ!という仕組みになります。

 

なぜSTOが必要なのか?

なぜSTOが出てきたのかというと、投資対象となるものの例を見るとわかると思います。

下記が投資対象となる例です。

    • 美術品、嗜好品
    • 映画
    • 車、航空機
    • ESG
    • 未上場企業

これらのものは、一般的に投資が難しかったり、お金を集めずらったり、投資をしても金銭的なリターンがなかったりするものになります。

例えば、有名ではないとても優秀な映画監督がいたとして、映画を作成しようと思っても資金がありません。

そこで、簡単な紹介動画を作成して、この映画作品に対する資金調達をSTOで行うと、本編を見たい人が出資をして、見返りとして映画興行収入の数%をリターンとして支払うみたいなことが可能になってきます。

今まで資金調達はできないような物でもSTOを活用すれば資金調達が可能になり、今まで趣味でしかなかったものに投資を行って大きな金銭的リターンを得るなんてもことも可能になるわけです。

仕組みとしてはクラウドファンディングと似ていると思いますが、STOはブロックチェーンを用いることで中央集権的な管理ではなく、参加者全員で相互監視していく改ざんができない安全な仕組みということかと思います。

 

SBI証券から不動産STOがリリース

8月2日にSBI証券にて不動産STOの抽選販売が開始されますが、その対象となる不動産物件は下記になります。

渋谷と原宿のちょうど間にある1LDK~2LDKが37戸あるマンションになります。
場所としては都心ではありますが、駅からは結構離れた物件です。

企業とはいえ、都心の一等地に土地を購入して、建物を建設して、借入をして賄うとしても結構な資金が必要となります。

銀行から借り入れるのも手段の一つですが、今回はSTOを利用して資金調達を考えたというところでしょうか

結論:私は投資しません

不動産STOに関しては、下記の理由から私は投資を見送ります。

    1. 利回りが低い
    2. 信託報酬がわかりにくい

1点目は、利回りが低いのが気になります。

下記は、SBI証券から引用した画像ですが、利回りが3.5%程度となっています。

この程度の利回りであれば、他の高配当株でもありますし、東証REIT指数に投資をした方が良い気がします。

ボラティリティがREITよりも低いのかもしれませんが、利回りの点であまり魅力的ではありません。

まだ不確定な要素も多いので、リスクに対するリターンが私としては低いという印象です。

2点目は、信託報酬がいまいちわかりづらいという点です。

下記がSBI証券から引用した信託報酬が記載されている部分になります。

何やらごちゃごちゃ書いてあるので、よくわかりません(笑)

購入する前に信託報酬が決まっていないので、どのくらいのリスクなのか把握することができません。

「わからないものには手を出さない。」これが一番かと思います。

ETFのように明確に信託報酬を記載して欲しいものです。

 

まとめ

今回はSBI証券からリリースされる予定の不動産STOに対して投資をするか否かという記事でした。

私は不動産STOに関しては、投資をしないことにしました。

STO自体の仕組みは非常に面白いので、今後絵画や未上場企業への投資などが登場したらリスクを考慮した上で投資するか判断したいと思っています。

最後に不動産投資は銀行から借り入れをしてレバレッジをかけられる投資方法なので、不動産STOより現物の不動産投資の方をやってみたいという方もいるかもしれません。

そんな方には、入門書として下記の本がおすすめです。

不動産投資の本はたくさんありますが、まずは概要を理解してから細かい部分を勉強した方がよいので、この本で全体像を理解すると良いと思います。

ブログ作成の励みになりますので、ぜひ下記↓のバナー「ブログ村」をワンクリックしていただけると嬉しいです。

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました