岡部(5959)
建設向け仮設・型枠、構造機材の販売をメインの柱としていて、米国でも建材やバッテリー部品事業を展開している企業です。
業績も横ばい傾向でコロナショックでもそこまで売り上げに大きな打撃はありませんでしたが、マイナス成長となっています。営業利益、純利益に関しては、内部コストの見直しで利益を確保しているのかなという印象です。
財務的には下記のような状況です。自己資本比率も高く、有利子負債比率も少ない状況です。
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- 自己資本比率 65.1%
- 流動比率 291%
- 有利子負債比率 19.39%
- PER 14.14
- PBR 0.66
現金を219億円も保有しており、有利子負債の113億円の倍以上保有しているので、財務的には安定しているかなと思います。
ただ、売り上げが上がってきていないので、配当金の増配と考えるとここ数年は厳しいかなという印象です。
建材が中心の企業なので、コロナが収束しないと建設需要も正常化しないことから、数年間は厳しい状況かなと長期ホールドを覚悟しています。
配当金の推移
過去の配当金の推移は、下記の通りでコロナショック前は順調に増配してたのですが、昨年は見事に-40%減配となっています。
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- 2016年 24円
- 2017年 30円(記念配)
- 2018年 26円
- 2019年 28円
- 2020年 17円
今年の配当金予想は20円となっているので、昨年から見ると23%増配予想です。EPSも過去の配当水準レベルまで戻りつつあるので、数年後には28円を越えてくる可能性はあります。
過去の配当性向は平均すると40%程度なので、まだ配当余力はあります。売り上げが回復すれば配当金も上がってくると考えていますが、数年単位となるのでガチホールドですね。
株主優待
2020年までは100株で500円のクオカードが半期に1回付与されていました。
とろこが、、、
2021年からは200株かつ1年以上の保有者のみ1000円のクオカードと改悪されてしまいました。
我が家は、100株のみ保有なので今年は株主優待が無しです。。。
総合利回り(配当利回り+優待利回り)
配当利回り 2.2%
我が家の取得金額が905円なので、2021年度の配当金20円から算出すると税引き前の配当利回りが2.2%となります。
優待利回り 0%
残念ながら、今年は株主優待を貰えないため、0%となります。
従って、総合利回りは2.2%となります。
まとめ
今回は、岡部(5959)について記載いたしました。
この銘柄は株主優待改悪の失敗事例として非常に教訓になる銘柄です。
もともと、配当利回り+株主優待で総合利回り4%以上なので投資していましたが、減配かつ優待改悪とダブルパンチで総合利回りが2021年度は2.2%になってしまいました。
この銘柄はコロナショック直前に購入したと思いますが、資金が端数として余っていたので、あまり深く考えずに投資をしてしまったと記憶しています。
業績から長期的な展望は悲観していませんが、直近で株価が横ばいなので、ポートフォリオには良くも悪くもあまり影響がないかなと思います。
岡部は現時点の2021年3月末現在で100株で約8万円にとなっています。まとまった資金がないという方は、1株から株取引ができる、SBIネオモバイル証券がおすすめです。
投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。
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